本宮良御嶽・オンナー(小さな御嶽)の祠には姉たち(多比・真市)の足元に流れ着いたと伝えられる次男の本宮良頭(二代目、任不明~1624年まで勤務)の嘉善氏五世永將(童名:ほくりむい、生不明~1624年卒)、六男の宮良与人永定(童名:保久利思、1600年生~1638年卒)の2つの霊石がある。祠の中央にはかつて嘉善姓の本家にヤーバン(家判)と言って四つの巴の「心字紋」が残っていた。その四つの巴えは「魂」、すなわち「精神」を意味し、「善を嘉す」からきたと言われている。嘉は、元祖の出生地の「嘉平村」、「嘉利吉(公用船)」をも意味している。